飲食店オーナー自身でSNS用の写真撮影を|iPhoneでひと工夫

101月 - による usharp - 0 - blog インターネットでの販促

プロも使っているiPhone

スマートフォンのカメラの性能が格段に進歩して、プロのフォトグラファーもiPhoneをつかって仕事をしている人も出てきています。
以下のような大型ストロボを使えるツールやアプリが出てきて、細かい調整も可能になりました。

Tricflash

iPhoneで外部ストロボを使えるアプリ+ツール。参照リンク

●1/30秒までしか同調しない

手ブレの心配があります。プロなら大丈夫ですが、慣れていないひとには難しいでしょう。

●マニュアルで撮影データとストロボの光量を調整しなければならない

スマホ内蔵の標準カメラアプリではオート(自動調整)しか使えないません。マニュアル調整できるカメラアプリもフリーでありますが、つまるところ、撮影の基礎知識が必要となってきます。シャッタースピードが1/60秒とか、絞り値がf5.6とかf8とか、感度ISO400とか800とか…。

って、撮影のために細かい調整が必要!簡単ではないし、かえって難しくなっているじゃないのw。こういうことができないから手軽に撮ることができるようにオート機能(自動調整)があるんじゃないの?つまり撮影の基本スキルがないとかえって難しいということです。
結論。マニュアル調整できる人はどのカメラを使っても上手です。上のアプリはプロ向けですね。

きれいに撮る工夫を

飲食店や個人経営のお店のSNSを拝見していて感じることは、集客できているページはやはり写真が上手ということです。中にはプロにお願いしているお店もありますが、店主・オーナー・スタッフさんでもひと工夫すれば、ある程度きれいに見せることができます。

で、以下極力経費をかけないでできるワンラックアップの指南です。
特にiPhoneをお使いの方はためしてみてください。

iPhoneの標準カメラアプリでケーキを撮ってみた

3,000円ほどの投資で写真のクオリティーがワンランクアップします

今回つかったもの

  1. iPhoneSEと標準カメラアプリ
  2. 自撮り棒(百均製品)
  3. A3くらいの白い紙2まい
  4. 針金ハンガー
  5. LEDライト(中国製アマゾンより購入)参照
白紙_
白い紙は今回「エプソンのインクジェット用紙A3ノビ」を使いました。自立させるためにじゃばらに折って使用しています。白いパネルとか厚紙でもいいです。

あとはライト固定用三脚をつかいましたが、代用でイスとかテーブルとか人に持ってもらうとか、ライトが固定できれはなんでもでもいいです。LEDライトによる撮影はストロボより難易度は低いです。
*ちなみの今回の実験場所は築50年の我が家の台所です。蛍光灯の照明が天井についているだけです。

準備

■iPhone固定用簡易三脚をつくる
ケーキなどなるべく同じ角度や同じ大きさで撮るようにiPhoneを固定します。SNSやホームページへの投稿時、またはプリントアウトしてメニューをつくるときなどに統一感がでます。

ハンガー三脚_IMG_0441
このように曲げるだけでいいです。

ハンガー自撮り棒2

ハンガー自撮り棒1
これに、100均製のスマホ用の自撮り棒を図のように差し込んで固定します。

ハンガー自撮り棒3
こんな感じです。

設置

LEDライト
ライトを固定します。
カメラの正面上部からケーキに逆光になるように光を当てます。
iPhoneレンズ位置_I
iPhoneのカメラレンズから被写体の中心部分まで、なるべくまっすぐになるようにセットします。被写体とカメラの距離が近いので写真のひずみを極力なくすためです。

撮影

LEDライト消灯
まずは室内灯のみで撮影(LEDライトは消灯しています)

蛍光灯のみ(プログラム値 f2.2 Tv1/30)
正直な感想ですが蛍光灯だけで、これだけきれいに撮れるのはすばらしいですね。
しかしよく見るとパン生地の部分が黒ずんでいます。緑色に金文字の”Chateraise”の文字も金色ではないですね。真上からの蛍光灯のみの光なので少し鮮やかさとシャープさにかけるような印象です。

LEDライト点灯
LEDライト逆光で照射
LEDライト逆光
シャープさと鮮やかさが増しました。
“Chateraise”の文字も金色に写りました。
影が強めに落ちます。被写体や好みによってはこういう撮り方でもOKです。商品が魅力的にみえれば特に決まったルールはありません。

右レフ
右側に紙のレフ板を当ててみる
右レフのみ
シャープさがそのままで影がうすくなります。いわゆる”あおり”とよばれるテクニックです。白くて平たいものならば何でもいいです。

左レフ右レフ
左側に紙レフを当てて、ケーキを全体に包むようにする
右と左レフ
全体的にあかるくなります。プロが言うところの”光がまわる”という状態です。プロの商品撮影ではストロボをつかって、この状態を再現しているのです。

はじめの蛍光灯のみの撮影と比べてみてください。色の再現が違っているのがわかるともいます。

今回は主にお店や家庭にあるもので機材を代用してみました。経費はLEDライトと自撮り棒の代金くらいです。

最初の蛍光灯のみと最後のLEDの光線をまわしたものを最後に貼っておきます。くらべてみてください。

スマホは手軽できれいに撮影するためのものです。特に飲食店や小さなお店の経営者さまにとっては有効な販促ツールです。SNS用の写真はプロに撮影を頼まなくてもご自身で工夫すればワンランクアップします。参考になればうれしいです。

アイキャッチで使っている写真です。フリー素材としてリリースします。ご自由にお使いください。

飛び立ちました
飛び立ちました